CoatiのGUI管理画面では、Coatiの監視対象や動作について詳細な設定が可能です。設定可能な項目の下記の通りです。
- 非監視対象EC2インスタンスの選択
- 非監視対象サービスの選択
- メール通知タイミングの設定
- 復旧動作モードの選択
ここではGUI管理画面の見方と設定についてご紹介します。
ログイン
サインイン画面からログインするとCoatiの管理画面に入ることができます。予めご登録いただいたメールアドレスとパスワードでログインしてください。
ダッシュボード
ログインが完了すると、ダッシュボードが表示されます。この画面では、Coatiの稼働状況等の情報のサマリーが表示されます。
ダッシュボード:左サイドメニュー
- ダッシュボード
- ダッシュボードへのリンクです。
- インスタンス管理
- 監視対象/非監視対象インスタンスの確認や、各インスタンスの障害検知後のステータスを表示します。
- 監視設定
- 各インスタンスの監視・非監視・監視のみのモード設定と、各サービスの監視・非監視設定を行うことができます。
- 通知設定
- イベント発生時のメール通知のルールを設定することができます。
- アカウント情報
- ユーザーのAWSアカウントIDとIAMロール名、ご利用中の契約プランを確認できます。
- Coatiステータス
- Coatiが稼働中かどうかを示しています。「起動中」となっていれば、監視対象インスタンスが正しく監視されています。
- 「Coatiの開始/停止」ボタン
- Coatiの監視の起動・停止を設定することができます。
AWSアカウントID
Coatiが監視対象とするAWSアカウントID情報です。
「リソースの検出」ボタン
このボタンをクリックすると、Coatiは最新のEC2インスタンスの状態をAWSから読み込みます。
ダッシュボード:メイン画面
ダッシュボードのメイン画面の情報についてご説明します。
1.ステータス
画面上部には、監視中インスタンス、インスタンス総数、当月稼働時間の情報が表示されています。この情報はダッシュボード以外の画面でも常に表示されます。
- 監視中インスタンス
現在Coatiが監視対象としているEC2インスタンスの総数です。 - インスタンス総数
監視しているもの、していないものも含めて、Coatiが発見したEC2インスタンスの総数です。ユーザーにより監視が無効となっているものや、サポート対象外のために監視対象に加えられないものも含みます。 - 当月稼働時間
Coatiが行った監視の総稼働時間数です。例えば、10台のインスタンスを10時間監視した場合は、10台*10時間=100が表示されます。
ユーザー操作やAuto Scaling機能などで、インスタンスの数が増減した場合でもCoatiは定期的にAWSマネジメントコンソールにアクセスし、最新の情報を入手します。この最新情報へのアップデートは30分に一度の頻度で実行します。
もしもユーザーがインスタンス数を変更した場合に、即座にCoatiにその変更を反映させたい場合は、前述の「リソースの検出」ボタンをクリックしてください。
2.イベント履歴
- 時刻(UTC)
このイベントが発生した日時の情報です。 - イベント
発生したイベントの種類です。現在は「回復」のみです。 - ステータス
- 成功:回復に成功しました。
- 失敗:回復に失敗しました。
- 実行中:回復処理を実行中です。
- 実行済:APIから回復処理を実行しました。
- 保留中:障害を検知しましたが、「監視のみ」の設定のため回復は保留中です。
- 確認済:回復保留中のイベントに対して、回復の確認ができました。
- インスタンス
このイベントが発生したインスタンスのIDです。 - リージョン
このイベントが発生したインスタンスが稼働しているリージョンの情報です。 - タグ
このイベントが発生したインスタンスに付与されているタグの情報です。 - サービス名
障害を検知したサービス名です。
3.通知設定
Coatiが障害検知と復旧イベントの発生に応じて、どのようなタイミングで通知メールを送信するよう設定されているのかが表示されています。これらに関する設定は「通知設定」画面から変更できます。
インスタンス管理
この画面では、Coatiが認識するEC2インスタンスの詳細情報を表示します。どのインスタンスがCoatiの監視対象となっているのかを確認したり、また本来は監視対象としたいインスタンスが監視から外れていないかなどを確認することができます。
- 監視中インスタンス
Coatiが現在監視対象とするインスタンスの一覧が表示されます。 - 非監視対象インスタンス
ユーザーによって非監視に設定されているインスタンスの一覧が表示されます。 - すべてのインスタンス
すべてのインスタンスが表示されます。このタブには、以下のインスタンスも含まれます。 - 障害回復に失敗した
- サポート対象外のOSで動作している
- SSMが導入されていない・動作していない
また、各列は以下の意味を示しています。
- ステータス
インスタンスの監視に関わる最新のステータスを表示します。監視中、監視停止、未サポートOS、SSM利用不可、回復失敗、その他、のいずれかを表示します。 - 監視中
- Coatiが正常に監視しています。
- 監視停止
- Coatiの監視が停止されています。監視設定をオンにすると、すぐに監視を開始できます。
- 未サポートOS
- 対象のインスタンスのOSをCoatiがサポートしていません。
- SSM利用不可
- 対象のインスタンスにSSMで通信できる状態ではありません。
SSM利用不可の主な原因として以下の理由が考えられます。- SSMエージェントがインストールされていない
- SSMエージェント用のIAMロールが正しく設定されてない
- SSMエージェントが起動していない
- 対象のインスタンスにSSMで通信できる状態ではありません。
- 回復失敗
- 障害回復に失敗したため、インスタンスが監視対象から外れている状態です。
- その他
- 上記のいずれにも該当しない状態です。ヘルプデスクにご連絡ください。
※[テナント管理機能のGUI] 上限を超えるサービス数を検出したインスタンスは、下記の図のようにステータス値の右上に「!」アイコンが表示されます。
もし問題が解決しない場合はヘルプデスクへお問い合わせ下さい。
- 監視設定
インスタンスの監視設定を表示します。通常の監視設定が適用されているものは「監視対象」、ユーザーが非監視対象として設定したものは「非監視」、何らかの理由で監視を行えないものは「非管理」として表示します。 - インスタンス
インスタンスのリソースIDとNameタグを表示します。 - リージョン
そのインスタンスがどのリージョンで稼働しているかを示しています。 - タグ
各インスタンスに付与されたタグを表示します。 - AWSコンソール
対象インスタンスのAWSマネジメントコンソールへのリンクです。 - 詳細設定
監視の詳細設定画面へのリンクです。
監視設定
監視対象の個別設定
インスタンスの監視に関する詳細設定を行う画面です。
- 新しくインスタンスを発見したときのふるまいを設定する
Coatiが新しくインスタンスを発見したとき、自動的に監視対象にするかしないかを設定します。なお、この設定をオンにした場合、新しく発見されたサービスを自動的に監視対象とする機能も同時にオフになります。そのため、監視対象インスタンスに新規サービスを追加した際は、お客様自身で監視対象に追加する必要があります。
この設定は、デフォルトで「監視対象にしない」に設定されています。設定を変更する場合は「新しくインスタンスを発見したときのふるまい」ボタンを押した後に表示されるリストから「監視対象にする」「監視対象にしない」のいずれかを設定し保存してください。 - 一括で「監視のみ、復旧なし」に設定する
Coatiは標準設定では監視と復旧を自動的に行いますが、全てのインスタンスに対して、監視のみを行い復旧を自動では行わない(管理者による手作業での復旧が必要)場合は、このチェックボックスをONにすることで、全てのインスタンスに対して「監視のみ」の設定を付与することができます。
各列における「ステータス」、「監視設定」、「インスタンス」、「リージョン」は「インスタンス管理」画面と同じですので、ここでは割愛します。
- 「監視」チェックボックス
監視を行うかどうかを決定するチェックボックスです。OFFに設定すると対象インスタンスの障害監視が行われなくなります。 - 「回復」リスト
- 標準
- 利用者が標準の回復動作を希望するときに選択します。標準の回復動作ではサービスの再起動とインスタンスの再起動、サービスの再起動を順に行います。一連の動作で回復しない場合、回復失敗の扱いとなり、処理を終了します。
- 無効(監視のみ)
- 利用者が回復動作が不要なときに選択します。他のツールや人手によるサービスの回復を希望するときに選択します。
- サービス再起動のみ
- 利用者がサービス再起動のみを希望するときに選択します。標準の動作とは異なり、障害を検知するとサービスの再起動のみを行います。サービスの再起動で回復しない場合、直ちに回復失敗の扱いとなり、処理を終了します。
- インスタンス再起動のみ
- 利用者がインスタンスの再起動のみを希望するときに選択します。標準の動作とは異なり、障害を検知すると直ちにインスタンスの再起動を行います。インスタンスの再起動で回復しない場合、回復失敗の扱いとなり、処理を終了します。
- 標準
- サービス設定
個々のインスタンスの監視対象サービス選択画面を開きます。
なお、以前のCoatiでサポートしておりました、「COATI=DISABLE」タグによる設定も有効です。このタグが付与されたインスタンスは、Coatiの監視対象外となります。本設定が反映されるまでに最長で30分を要します。即時反映させるには「リソースの検出」ボタンを押してください。
サービス設定
個々のインスタンスの監視対象サービス選択画面です。
各列における「ステータス」、「監視設定」、「インスタンス」、「リージョン」、「タグ」、「AWSコンソール」は「インスタンス管理」画面と同じです。ここで表示されているインスタンス内の監視対象サービスを選択することができます。
画面の「サービス名」はCoatiが検出した監視対象のサービス一覧です。上記の画面ではLinuxを例としていますが、Windowsでも同じように全ての監視対象サービスの一覧が表示されます。
この中から、監視対象にしたくないもののチェックボックスを外すことで、そのサービスを監視から除外することができます。
インスタンスの監視設定と、サービスの監視設定が完了したら、画面下部の「設定を保存」を押してください。保存した設定は次回の監視処理から反映されます。
サービス名の下に「このサービスはCoatiによって制限されているため、監視対象にできません」が表示されている場合、お客様の環境に影響する可能性があるため、監視対象にできないように制限されております。
このメッセージが表示されるサービスには、次のような理由が考えられます。
- Coatiの監視・復旧に必要なサービスであり、停止しているとCoatiが正常に動作しなくなる
- OSシステム上のサービスのため、通常の方法で再起動するとログインできなくなるなどOSに何らかの影響を与える
アカウント情報
アカウント情報画面では登録されているアカウント情報の参照・変更ができます。また、Standardプランへのアップグレード、Coatiの退会は本画面より行います。Standardプランへの加入後はサポートへ問い合わせもこの画面よりご利用いただけます。
- AWSアカウントID
- Coatiをご利用中のAWSアカウントIDです。
- IAMロール名
- 登録時に入力頂いたIAMロール名です。「IAMロールの変更」ボタンより変更することが出来ます。参照:「AWSアカウントIDとIAM Role名の入力」
- Eメールアドレス
- Coatiへのログインに使用するEメールアドレスです。「Eメールアドレスの変更」ボタンより変更することが出来ます。
- Coatiプラン名
- 現在のCoatiプラン名になります。Freeプランの場合、「プラン変更」ボタンよりプランの変更ができます。
- Eメールアドレスの変更
- Coatiへのログインに使用するEメールアドレスを変更します。ボタンをクリック後、表示される画面に従って新しいメールアドレスを入力してください。設定後、新しいメールアドレスに検証コードが送信され、アカウント情報画面にアクセスすると検証コード入力ダイアログが表示されますので、メールの内容に従って検証コードを入力してください。※メールアドレス未検証のままですとパスワードのリセットが出来なくなりますのでコード入力は必ず行ってください。
- IAMロールの変更
- Coatiが使用するIAMロール名の変更が出来ます。参照:「AWSアカウントIDとIAM Role名の入力」
- パスワードの変更
- Coatiへのログインに使用するパスワードを変更できます。
- 請求情報(Standardのみ)
Standardプランの方はここにStandard加入時に入力した請求情報が表示されます。
- クレジットカードの変更 (Standardのみ)
- Coatiが請求を行うクレジットカードの変更ができます。
- 請求情報の変更 (Standardのみ)
- Coatiに登録されているお客様の請求情報の変更ができます。
- 支払履歴表示 (Standardのみ)
- ご利用分の支払い履歴をご覧になれます。
- サポートへのリクエスト (Standardのみ)
- Coatiサポートデスクへ問合せできます。詳細は「サポート」をご参照ください。
- 退会
- Coatiを退会します。
通知設定
通知設定画面は、Coatiの障害検知、障害回復成功、障害回復失敗の各イベント発生時に、メール通知を行うかの設定を行うことができます。
通知タイミング
- 障害検知
- 障害を検知したタイミングで、指定したアドレスにメールを発行します。
- 回復成功
- 検知した障害に対して回復処理を行い、それに成功した場合に指定したアドレスにメールを発行します。
- 回復失敗
- 検知した障害に対して回復処理を行ったが、それに失敗した場合に指定したアドレスにメールを発行します。
- 回復失敗の通知は非常に重要な情報であるため、メール送信を無効には設定しないでください。
- SSM利用不可
- 監視中インスタンスのSSMエージェントが利用できないことを検知した場合、指定したアドレスにメールを発行します。 ※ ステータスが「SSM利用不可」の間は、該当インスタンスの監視を行いません。その後、SSMの利用ができるようになった場合、監視を再開します。
- コマンド実行不可
- SSMが利用可能な状態であるにも関わらず、Coatiの監視・復旧および検知のコマンドが正常実行できないことを検知した場合、指定したアドレスにメールを発行します。
メールアドレスを追加
宛先のメールアドレスを追加するボタンです。最大で3件まで宛先を登録することができます。
メールアドレスを入力すると、「テスト送信」ボタンからテストメールを送信することができます。
メールアドレスを追加する際は、一度テスト送信を行い、登録するメールアドレスで正常に受信できることを確認してください。
障害レポート
障害を検知したタイミングと復旧を行ったあとでシステムとAWSの情報収集を行い、レポートを作成します。ユーザーは本設定にて、レポートを配置するためのS3バケットを指定する必要があります。この機能は将来の実装となります。
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